Snow Love. ~大好きなキミへ~


私は足下まで転がってきたサッカーボールを、ひょいと持ち上げる。


「わりっ、ちょっとミスった。ごめんな!」


彼はあっという間に私たちのもとへとたどり着いて、右腕で汗を拭った。


「全然大丈夫だよ。はい、サッカーボール!」


そんな彼に、私は笑顔でサッカーボールを差し出す。


「………」

「……どうしたの?」


それなのに、彼は一向に私の手からサッカーボールを受け取ろうとしない。


「光莉ちゃん……」


少し怖くなって光莉ちゃんの方を見ると、光莉ちゃんも不思議そうに首を傾げていた。


< 195 / 353 >

この作品をシェア

pagetop