Snow Love. ~大好きなキミへ~
先輩の声には少し切なさが含まれているような気がして、私の心がきゅーっと苦しくなる。
廊下の窓から入る暖かな風が、私と先輩の髪の毛を揺らした。
「……陽乃ちゃん」
黙りこんでしまった私の心に直接呼びかけるように、私の名前を呼ぶ先輩。
「優妃、悩んでたよ」
「……え?」
「優妃……」
そこまで言ってから、先輩は少し戸惑うような顔を見せた。
でもすぐに何かを固く決意した表情に変わって、ジッと私の瞳を見つめる。
「……泣いてたよ」
「……優、くんが……?」
「うん。優妃、泣いてた」
「……っ」
「百合か陽乃ちゃんか、どっちかなんて選べないって」
私の心に、何かよく分からない感情がわき上がってくる。