Snow Love. ~大好きなキミへ~


先輩の顔が、だんだんとぼやけていく。


「百合のこと、守りたい。百合をそばで支えたい。……でも、陽乃のこと泣かせたくない。傷つけたくない」

「……っ、く……」

「中途半端な俺は、最低な男だよな。……そう言って、優妃は自分を責めては泣いてる」

「……う、うぅ……っ」


もう、この感情を抑えるのは無理だ。


私の目からはポロポロと無数の雫がこぼれ落ちた。


「……泣かせてごめん」

「……っ、……う…っ」


“ごめんね”


先輩はこの言葉を何度も私に繰り返した。


……でも、違うの。


私は先輩のせいで泣いてるわけじゃない。


「せ、んぱい……っ」

「……ん?」

「ゆ、うくんは……っ、百合さんが…っ、好き、なんですね……」

「……え?」


泣きじゃくりながらそう告げた私に、先輩は困惑の顔色を浮かべる。


「何でそう思う?優妃は、陽乃ちゃんのことも傷つけたくないって思ってるのに……」

「だ、って……」


だってね、先輩。


優くんは、百合さんか私かどっちかなんて選べないって言った。


< 226 / 353 >

この作品をシェア

pagetop