Snow Love. ~大好きなキミへ~
「ごめん、優くん。友達と話してたら遅くなっちゃった」
「本当だよ。俺、陽乃のクラスの奴らにめっちゃ見られたんだけど。あー恥ずかしかった」
そう言っておどける優くん。
それを見てクスクス笑う私。
そんな私たちは、私の教室から少しだけ離れた人気のない階段に腰かけた。
「ごめんな?まだ昼飯食ってたろ?」
顔を上げると、すごく申し訳なさそうな顔をしている優くん。
私はあわてて言った。
「ぜ、全然!大丈夫だよ。それよりも、
優くんはどうしたの?」
「え?」
「え、って………。何かあったから私のとこきたんじゃないの?」
小首を傾げて優くんを真っ直ぐに見つめると、優くんは気恥ずかしそうにパッと私から目を逸らした。