【完】君ノート




「久しぶりだな!」




私よりも、10段くらい上にいる優くんは、笑ってそう言った。


私はコクンとうなずくと、優くんのもとへ行こうと一歩階段をのぼる。





でも……。



「三浦ーっ!待ってよ!」


そんな声に、足を止めてしまった。




見上げると、優くんのすぐ後ろから髪の長い美人な人がやって来て。



この人、さっき体育館で優くんと一緒にいた人だ。




「あ。さくら……」




優くんがその女の人をそう呼んで、胸がチクンと痛くなった。



なんだか、針がささったような……そんな感じ。




< 165 / 433 >

この作品をシェア

pagetop