【完】君ノート
「久しぶりだな!」
私よりも、10段くらい上にいる優くんは、笑ってそう言った。
私はコクンとうなずくと、優くんのもとへ行こうと一歩階段をのぼる。
でも……。
「三浦ーっ!待ってよ!」
そんな声に、足を止めてしまった。
見上げると、優くんのすぐ後ろから髪の長い美人な人がやって来て。
この人、さっき体育館で優くんと一緒にいた人だ。
「あ。さくら……」
優くんがその女の人をそう呼んで、胸がチクンと痛くなった。
なんだか、針がささったような……そんな感じ。