【完】君ノート




〝さくら〟って……。

下の名前で呼んでるんだ……。




「立ち止まって、何してるの?
……ん?知り合い?」



さくらと呼ばれたその人は、私を見てから優くんにそう尋ねた。




「うん。俺の後輩!ていうか、俺がただ花音のファンなのかもな!」



「ファン?何それ?変なの」




2人が笑いながら、楽しそうに会話してるのを見てると、なんだか逃げたしたくなる。


この場にいるのが、少しだけいやかも。




「あははっ!花音ちゃんだよね?
三浦ってば変な奴だけど、こんなんでもよろしくねー?」



階段をおりながら、さくら先輩は私にそう言ってきた。


まるで、優くんのことを知ってるかのように。




< 166 / 433 >

この作品をシェア

pagetop