【完】君ノート
俺は体育祭で使う物品を、準備、片付けする係りになった。
実行委員が終わると、俺は鞄を手に取って帰ろうとした。
「三浦、もう帰るだけ?」
佐倉がそう、聞いてきた。
「うん。そのつもりだけど」
花音だって、たぶんもう帰ってる。
「私もー。どうせ道一緒だから、帰ろうよ」
「うん」
拒む理由もないし、まぁいいか。
───────────。
帰り道。
クラスの話とか、涼太のおもしろ話をしていた。
やっぱり、佐倉と会話するのは楽しい。
そう思ってた矢先、佐倉が突然驚くべきことを聞いてきた。
「さっき階段にいた子…。花音ちゃんだっけ?」
花音のことを聞いてきたんだ。
「えっ。あぁ、うん」
「どういう関係なの?接点とか…」
「あー…俺が不注意で水かけちまって」
「えっ!なにそれ!ひどっ!!」
おいおい。
そうなるのか。