【完】君ノート



放課後の、誰もいない教室。


席についてる私は、鞄を開けて一冊のノートを手に取った。



静かな教室に、ノートをめくる音だけが響く。




優くんとの会話。


優くんとの思い出。



全部…全部、全部。


全部が…私の大切なもの。





これからもずっと続くと思ってたよ。




諦めなきゃ……いけないの?






ポロポロととめどなく溢れる涙。


私は、どうすればいいんだろう。






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