【完】君ノート

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『俺、木崎のこと好きだよ…』




そう言ってもらえたとき、うそじゃないかって思った。


だって、あの人気者の沢田くんだもん。



でも、私は……優くんが好き。

それは変わらない。



伝えないといけないと思う。


でも、もしそれを伝えたら、



沢田くんは…もう私とは話してくれなくなるのかな。




それが…怖い。





『返事はまだいいから…』



その言葉に安心してしまった。

正直、なんて言えばいいのか分からなかったから。



でも、優くんの想いは確実なのに、はっきりと断れない自分が情けなくてうつむいてしまう。




沢田くんは、そんな私の肩を掴んだ。