【完】君ノート




───────────。



優くんに過去のことを打ち明けて数日。


少し肌寒い季節になりました。





「木崎!」



授業が終わってすぐ、沢田くんは私に話しかけてきた。




「どうしたの?」




今、当たり前に話せてる幸せ。


この声が戻って喜んでくれたのは、


優くんだけじゃない。




沢田くんを始め、クラスのみんなもだった。




「今日、クラスのみんなで遊ぶんだけど、木崎も来る?」




「え……!」




「みんなでカラオケに行くの!
花音ちゃんも、歌おっ!」



私たちの会話を聞いていた、隣の席の女の子もそう言う。




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