【完】君ノート
「私、優くんのおかげで強くなれた。
この声があってよかった」
「俺も花音の声きけてよかった」
「優くん、ありがとう」
花音に礼を言われた。
俺はなんもしてないのに。
ただ話を聞くこと。
花音を信じることしかできなかったよ。
自分の力で、強くなって乗り越えたのは、花音だ。
「そういえば、もうすぐ冬になるね。
冬は寒いけど、今のうちに種をまいて春に咲く花を待たなきゃ。
来年も、またおばあちゃんとお花を育てるんだ!」
花音は楽しそうに未来の話をしだした。