【完】君ノート
「優くん……。これって……」
「俺と花音の……、未来予想図」
ニッと笑ってみせた。
「……未来……予想図…」
花音はポカンと俺を見つめた。
そして、涙をためる。
「あー、すぐ泣くなって。
ほら、花音も描くか?」
花音はコクコクとうなずいて、持っていたシャーペンとノートを受け取る
そして、ノートに何かを描き始めた。
「私、犬も飼いたいの」
花音はそのぺージに、可愛い犬を1匹描いた。
「やば。絵、うま…!」
さすが女の子…。
「子供は3人で、あと1人……」
子供が1人、追加された。
「ははっ!まだ生むのか?」
「うん。優くんに似て、優しい子をうみたい」
……うわ。
不意打ち。
花音の言葉にドキッとした。