【完】君ノート
目を開け、私はノートのページをめくった。
優くんはそんな私をただ見守ってくれてる。
私の言葉を、この人は待ってくれる。
〔私、心因性失声症なんです〕
優くんになら言ってもいいって思えた。
私の声が、出ない理由。
「…しんいんせい…しっせいしょう?」
難しい顔をして、優くんは私のノートに書いた文字を読んだ。
コクッと頷くと、それはどんなものか説明する。
私が声が出ないのは心のせいなんだよって。