My sweet lover
由梨を助手席に乗せ、林には後部座席に乗ってもらい、夜の街を走らせた。


由梨以外の従業員を乗せるなんて初めてで、なんだか妙な気分だ…。


「それにしても社長。水沢の前だとかなり糖度が高いんですね。男の僕でもドキドキしちゃいましたよ」


糖度が高いってなんだ?


「ベタ惚れなんですね」


うっ、俺ってそう見えるのか。


なんだか恥ずかしい。


「最近、水沢綺麗になりましたもんね。みんな言ってますよ。社長と付き合ってるからだったんですね」


由梨は俺の隣で小さな寝息を立てている。


コイツはこれからもっと綺麗になるはずだ。


嬉しいけど、なんだか心配だ。


「なぁ、お前以外にもコイツを狙ってるヤツっているのか?」


そんなの嫌だけど。


「あー、います。あわよくばって考えてる先輩は。
お客様の中にもいるらしいですよ。マネージャーが言ってました。
水沢ばっかり呼びつけてジロジロ見てて、あれはちょっとヤバイって…」


ま、じかよ…。


「まぁ、心配ないですよ。社長に敵うヤツなんていませんって」


いやいや…。


俺には朝日っていうすんげー強敵が控えてんだよ。


はぁ…。


やっぱり由梨の全てが欲しい。


じゃないと俺、不安でまた眠れないかも。

< 305 / 380 >

この作品をシェア

pagetop