My sweet lover
あの日。


朝日さんから告白された日…。


私は朝日さんの腕の中でひとしきり泣いて、朝日さんの部屋を出た。


悲しかった。


苦しかった。


同じように、朝日さんも苦しんでいた。


ありささんが社長の恋人なら良かったのに。


そうしたら私、朝日さんに好きだと言えたのに。


それにしても、社長はどうして朝日さんの気持ちを知っているんだろう。


いずれにせよ社長が知っている以上、もう朝日さんには二度と会えないだろう。


あきらめるということ。


私はもうこれには慣れっこだ。


だから、今回もすんなりあきらめる事が出来る。


そう。


だって、いつものことだから…。

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