嗤うケダモノ

「『ひとりかくれんぼ』…
アレは… ヤバいよ…」


低くなる由仁の声。


「ままままじっスか…」


震え出す日向の声。


「アレは… 準備がヤバいの。
てか、準備がクライマックスとも言うよネ…」


「えぇ?! 準備が既に?!」


「ぬいぐるみを切り裂いたり、グサグサ刺したり…」


「ひ… ひぃぃぃぃぃ??!!」


「そんな恐ろしいコト…
俺には… 出来なかった…」


由仁は悔しそうに項垂れた。
日向は身を縮ませた。

…うん。

ぬいぐるみ刺すとか、確かにヤバいと思うケド。

なんつーか…
『ヤバい』のベクトル、違くナイ?



ま、イっか。

気を取り直して、脚立に登って天井にある蓋を持ち上げて。

ドコからおいでになってもわかるように、ヘッドランプを装着して身を乗り出して。

配管や電気の配線が走る天井裏に紙人形をセッティングして。

あまり興味のない日向は、デスクに宿題を広げて。

ハイ、降霊術スタート☆

< 186 / 498 >

この作品をシェア

pagetop