【完】白衣とお菓子といたずらと
その後は、香坂と池田が散々惚気、それに大山がブーイングをするということを延々と繰り返していた。そんな様子を俺はただ微笑ましく思い、眺めていた。


しばらく騒いで長居した後、3人はもうそろそろ消灯の時間になるからと、帰っていった。


リハビリにはこいつらも居てくれるし、きっと美沙のことも気にかけてくれるんだろうな。


中間職としては、実質主軸としてやっている3人だし、よくよく考えるとこの職場ではものすごく頼りになる。


頼らなければいけない自分に、嫌気がするけど。部署が違い、関わりが少ない分、ここは甘えておこう。


社交辞令ではなく、本当にお礼も含めて今度飲みに連れていこうと思う。


早く退院したい理由がまた1つ増えてしまった。
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