【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~


「………」


先生の問いに何も答えようとせず、私の前に佇む良牙に首を傾げた。


私と先生の間に立って何がしたいのか、よく分からないんだけど---




「…ダンマリか---。まぁいい。…東條、お前サボったバツとして体育祭実行委員な」


「はッ?えぇッ?」


突然の先生の言葉に唖然と口を開けてしまった。



体育祭実行委員?


何、それ?



「決まりだ。放課後、体育祭実行委員の会議があるから出ろ。…その前に、委員会のプリントを渡すから教員室に寄れ」


「…ハイ」


有無を言わさぬ物言いに、頷く他なかった私は素直に返事をしてしまった。




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