【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~
体育祭の後、コイツに知りたい事を教えると伝えて---
どこまで話すかはその時になってから決めよう。
ただ、コイツの母親の事だけは伝えた方がいいだろうしな。
そう思いながら紅から離れてしばらく歩いたところで、ピタリと足を止めた。
「…そろそろ出てきたらどうだ」
「………」
「俺の事、つけまわしていたのか」
「…何でお前の事をつけまわさなくちゃいけない」
気配で分かる。
この男が誰なのかを---