【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~
そして俺の脇を抜けてその女の方へと向かって走って行くのは、黒スーツを着た何人もの男達。
唖然とした---
何なんだ?
今のは---
て言うか、あの女は何者?
どうして追いかけられているんだ?
中学生だった俺はその場に突っ立って、ただただ唖然と見ている事しか出来なかった---
「…ふぇぇェ---」
「あっ…」
俺に抱えられていた赤ん坊が目を覚ましたのか、顔を歪め今にも泣きそうな声を出している。