【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~


「ここでいいのかな?」



見上げた先に表示されたその文字と、佐伯先生に指定された名前が合っている事を確認し頷く。


うん、ここで間違いないはず。



そこは『数学教員室C 佐伯』と書かれた部屋の前だった。




「ここが佐伯先生専用の教員室?先生一人一人に個室の部屋が設けられるなんて…、やっぱり無駄金ばかり使う学園だなぁ」


思わず深い溜息をついてしまった。



そして佐伯と呼び捨てにしていたのがいつの間にか、また先生呼びに戻っている事に気づいていない私---


< 87 / 779 >

この作品をシェア

pagetop