【完】イチョウ~あたしは幸せでした~
あたしは蒼の隣に横になった。
蒼の体温が今までで一番近い。
ドキドキだっていつもよりも……
「舞衣。なんでそっち向いてんの?」
声も近い……
「だ、だって……緊張するから……」
「ふっ。じゃあ、いいよこのままで。」
ギュッ
ドキンッ
蒼に後ろから抱きしめられた。
「なぁ、舞衣、24日、予定開けとけよ。」
「え?イブ??」
「あぁ。」
そう呟いた蒼はすぐに寝息を立てて眠ってしまった。
蒼、連絡しなくていいのかな……
家族さんに……