俺様彼氏と同居生活
「無視かよ?だったら……」



そこで慧の声が止まった。


………かと思うと。



「…きゃ!」


いきなり顔を覆ってた手をつかまれた。



慧は机ごしに私を見つめてくる。


両腕はしっかり握ったまま。


「…け、けい?………んんっ」



そのとき、心臓が止まったかと思った。



…え?


なにこの状況。



わ、私……



今、慧に……キスされてる!?



私の唇は慧の温かい唇に塞がれていた。



体温がいっきに上がったのかがわかる。



心臓はドキドキと早い。


けれど、慧の口付けは優しくて。



私は溺れそうになった。



「……っはぁ…はぁ…」


やっと唇が離れた。


私の息は完全に切れていた。








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