恋愛写真館~和服のカメラマンに恋をした~
「あれ?慶さん、乗ってないな」
丈治君は、スムーズに車をバックさせながら言った。
白い車の中には誰も乗っていなかった。
でも、見えたものがある。
助手席に置かれたピンクのバッグ。
女性のもの。
「ふふ。実は、今日は慶さんと妹をくっつける作戦なんだ~」
ニヤリと笑った丈治君が、悪魔に見えた。
浜辺を歩く二人を見つけた。
慶次郎と、サトさんだった。
そういうことか。
ヤラれた。