恋愛写真館~和服のカメラマンに恋をした~
ある夜。
真剣な表情の母に呼ばれた。
「真智、写真ができたと連絡があったんだけど」
忘れていた。
遺影の写真を撮りに行ったんだっけ。
「へ~」
「へ~、じゃないわよ。真智が取りに行ってくれる?お母さん時間ないから」
「それは、無理だな。私も忙しい」
冷たく答える。
私が取りに行くなんて、絶対に無理だから!!
「お付き合いしているんだから、それくらいいじゃないの」
嫌味っぽくそう言ったお母さんに、怒りが沸々と湧いてくる。
「お母さんが言ったんでしょ?あんな人と別れろって!だから、別れたの。勝手なこと言わないで。自分の写真なんだから、自分で取ってきて」
人生で3本の指に入るくらいの、キツい口調だったと思う。
びっくりした母の表情。
私は、落ち着いて、深呼吸をした。
「お別れしたので、安心してください。お母さんは何も心配せずに仕事頑張ってね」
と、言い、部屋を出た。