恋愛写真館~和服のカメラマンに恋をした~
早速翌日に、着付け教室に申し込みに行った。
何かしていないと、泣いてしまいそうだったから。
がむしゃらに、自分を追い込むように忙しくしていた。
仕事も自ら残業を申し出た。
家にもあまり帰りたくなかった。
現実逃避ってわかってんだけどねぇ。
母とちゃんと話をしなくてはいけない。
それもわかっていたけれど、今はそんな元気はない。
別れたことを忘れる為に、バタバタした時間を過ごそう。
一週間のうちに、3つの習い事を始めた。
この行動力に、モニカが爆笑してくれた。
素敵な友達がいて良かった。
モニカと親友になれたのも、本当に慶次郎のおかげなんだ。
ありがとう、慶次郎。
慶次郎の笑顔が浮かぶ。
あ、また思い出してしまった。
この一週間、一日に何度か発作のように、涙が溢れ出しそうになる。
そのたびに、違うことを考えて、無理やりテレビを見たりして、誤魔化していた。
別れたという事実を、受け入れられないまま、時間だけが過ぎているような。
母とも、慶次郎のことについて話はしていなかった。