暗闇の中にいる私。
竜の家…。

希望「ねえ、竜。私達、昔、あってた?」

竜「!えっ?どうして?」

希望「最近、思ったんだけど、竜に抱きしめられると懐かしい感覚になるの。」

竜「わかんねえな。俺、過去の事ほとんど忘れてるから。」

希望「なんか、隠してるね。もしかして、太陽達に聞いた?私の過去。」

竜「ああ。」

希望「まあ、わたしが、あの時の総長をボコボコにして、今も意識不明の重体だって事は、知ってるよ。ある時に、思い出した。」

竜「完全に記憶は戻ってるのか?」

希望「病室での事だけは、全てない。そこ以外は思い出した。でも、総長がもし、意識が戻ったら、私の命はない。だから、殺したい。でも、殺したら、私に家族はいなくなる。来也は、私のいとこだから。来也はいとこの事は知らない。総長は、来也の兄。血のつながりは、少しはある。」

竜「希望!もし、白虎の意識が戻って、希望を殺そうとしてるのなら、俺たち、龍王と蝶龍で、希望を守り抜く。」

希望「竜ー。ありがとう。」

涙が溢れてくる。





竜「落ち着いたか?」

希望「うん。」

竜「希望。俺を信じろ!もし、希望が俺らを捨てなくなった場合、俺は危険をおかしてでも、助けに行くから。」

希望「うん。ありがとう。」

竜「今日は、もう、寝よう。」

希望「うん。」

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