声が聴きたい

運動神経はあんまりかな、頭は俺に似ていい。


いや、俺が弟だから俺が和希に似たのか？


穏やかなだけであればまぁ、大人しい子ってことで余り心配ないが、いろいろとあった過去のことで、急に難聴が悪化するからいつも本人は気を張り続けてる。


だからついつい、俺も秀も過保護気味になっちゃうんだよな。

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こんな四人家族で暮らしてる。


我が家では和希が一番朝早く起きて俺ら３人と父さんの弁当を作る。


で、６時頃両親が起きるらしい。


３人が朝食を食べてる７時頃、俺が起きる。


半過ぎに父さんが出勤していく。


で、食べ終わってゆっくりと支度する和希の側でバタバタと俺がシャワーしたり、ドライヤーしたり準備する。


８時、インターフォンがなり、秀が迎えに来る、和希を。


あくまで和希を、だ。


俺はおまけらしい……


で、俺らの通う『風見が丘高等学校』へ向かう。


雨の日は、母さんが車を出してくれることもあるが、基本はのんびり歩いていく。


さぁ、今日も行くか！