声が聴きたい
「和、クラス離れて寂しい?」って聞けば素直に「うん、寂しい、な。」ってしょんぼり答える。
「も~~っ、ほんと、和はぁ」とあたしは可愛くて堪らず、思わず抱き締める。
「和と松田君って中学のいつから?」と凛。
「えっと、ね、中学2年の私の、誕生日、から、だよ」と和。
「もうすぐ、丸3年っ?すごいなぁ~」とあたし。
あたしは今まで付き合った人、ついこの間別れた人全て半年も続けば長い方。
「正直に答えてよ?飽きたりとか、イヤになった部分とか、ないわけ?」
「えっ?ない、よ?」何故、そんなことを聞くのって顔であたしを見て答える和に心底こちらが驚く。
中学で、生涯の人と出逢うって人も、もちろんいるんだろうなぁとは思うけど、しょせん、子供の恋愛だもの、『深愛』にはそうそう行き着かないと思ってた。
でも、居た……ここにどうやら本物の愛情を体感してる人が。
「ほんっとに?1度も?ケンカは?」
「えぇ~、ケンカ、は普通にある、よ?」