存在
 『会社で知り合ってね…付き合いだしたんだけど…俺が夢をあきらめ切れなくて、会社辞めて自分で仕事するようになってね…。彼女は生活考えたら会社辞めない方が…と言ったんだけど。これから結婚しようとする男が生活不安定なんて…普通許せないよね。喧嘩も増えていき、俺も無責任に結婚してくれ!なんて言えないから、彼女の方が見切りをつけたんだろうなぁ。結局去って行ったよ…。』

 『ごめんね…辛い事聞いちゃった…。』

 『もう昔の事さ!』

 『それから彼女はずっといないよ!』

 笑いながら存は言う。
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