存在
 『愛美は小さい頃から寂しい思いしたの?』

 胸がズキンと痛む…

 『私ね…お姉ちゃんがいるの…美人で頭良くて…両親自慢のお姉ちゃんが…。小さい頃から、愛美は何やってもお姉ちゃんには負けちゃうね~って比べられちゃって…。父もお姉ちゃんは連れて歩いてたけど…私は華がないから…。だからいつも家族といても寂しかった…。愛されてない事くらいわかってたから…。だから自信なんて何もないの…家族は私がいなくなっても悲しがらないよ…。』

 何か自分の一番痛い所を存に話して少し楽になった…。
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