存在
 『そんな事はないと思うゆ。愛美には愛美の良さがあるんだよ。ツラい思いしてるから人の痛みもわかる優しい女性だし、空気も読んで人に気を使えるし。君はわかってないけどね…人が振り返る程、君は綺麗なんだよ。はかなげな美しさがあるんだよ。もう少し…自分に自信持って、等身大の自分でいられるようになろうよ。そのままの君でいいんだよ!』

 私の冷たい心が少しずつ…

 存の優しい心や言葉で…

 暖まっていく。

 『存…ごめんね…本当は生きたい…生きて幸せになりたいの…愛されたいの…。』

 『いいんだよ…。俺が見守っていてやるから安心しな!』
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