意地悪なキミに、スキをあげる。




「早く顔と名前を覚えたいので、名前を呼ばれたら手を上げてくれると嬉しいです」




なーんて爽やか笑顔で言う朝陽さんにゾッとしました…。



誰ですか、あなた…。




手を上げて、とか

あたしには脅迫にしか聞こえません…。




絶対、ヤダ…。




「……さん……木下絢斗くん」

「…………ハイ」




気まずそうに手を上げるアヤをえらいと思った。

絶対手なんかあげられないです、あたし…。




「白崎あおさん」

「……は、い」




出席簿から目を離した朝陽さんが、あたしのことをチラッと見た。




「白崎さん…いる?」




絶対あたしってわかってるのに!!!




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