意地悪なキミに、スキをあげる。




「なんかっ…いつもよりドキドキ、します…」




いつもはドキドキだけど、

なんだか今は心臓がバクバクするんです…。




朝陽さんはキスをしながら




「禁断だからだろ」




って平然とした声でそう言った。




朝陽さんはいつも余裕そうで…悔しいです…。




顔が離れて、ポスッと朝陽さんに体を預けると

そのまま優しく抱きしめてくれた。




「この身長差いいな」

「先生が机に生徒を座らせるとか…ナシですよ…」




先生は、机に座る生徒を注意するのが普通なんですよ…?




「細かいことはいーの」

「細かくないですよ…」

「黙りなさい白崎さん」



いきなり先生モードになるのは卑怯ですよ、って思いながら

あたしは朝陽さんを感じられるようにぎゅーっとくっついた。


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