意地悪なキミに、スキをあげる。




もう知らないですよ…。




教室を出て行こうとした、そのとき。




「どこ行くの?」

「…へっ?」

「どこ行くの?」

「…………日直、だから日誌取りに…」




いつの間にかあたしの側まで来ていた朝陽さんはフーンと頷いて、



「早く戻ってこいよ」



って小さく言った。




……っ。


なに?ナニ?




あたしの顔は一気にぼぼぼっと赤くなって、急いで朝陽さんから逃げた。




職員室まで全力疾走しながら、考えた。



ムッとしてたのなんか、嘘みたいにどうでもよくなっていた。



本当単純です、あたし…。



< 232 / 309 >

この作品をシェア

pagetop