意地悪なキミに、スキをあげる。
「……るわけねぇだろ」
「は?」
「っ、言えるわけねぇだろ!あおは毎日毎日…先生に、アンタに、会いたいって言ってたんだよ」
……初めて聞いた。
あお……。
そのとき、窓の隙間から風がふわっと入ってきて、俺と木下の髪の毛を揺らした。
「図書館に寄る日はいつも嬉しそうな顔して…そんなあおを俺が告白して困らせたくなかったんですよ」
『困らせるの、わかってるし』
と、うっとおしそうに髪の毛を整えた。
「だから…ちゃんと付き合ってる先生が、あおをちゃんと見てないから嫌なんだよ」
木下は近くにあったイスに、力なく座った。
「悪かった。俺が軽率だった」