意地悪なキミに、スキをあげる。
好きなんです




怖い……。


足が震える…。




いつもはドキドキしながら、ウキウキしながらここに入るのに



今日は…怖い。



今日、朝陽さんのシフトが入ってなかったら?



そしたらまた明日行く。



それでもいなかったら?



そしたらまた明日行く。



“会えなかったら、大学に行って待ち伏せしてやれ”



アヤがそう言って、背中を押してくれた。



ウィーン…と静かに開く自動ドアに向かって歩き出した。



朝陽さん…。



会いに来たって言ったら……困りますか?



好きって言ったら……困りますか?



あたしのために……困ってくれますか?



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