意地悪なキミに、スキをあげる。




カウンター……いない。



いつも朝陽さんが整理してる本の区域にもいない…。



やっぱり今日はバイト入ってなかったのかも…。




また明日…来ようかな…。



そう思ったとき、ふわっと朝陽さんの匂いがした。




「……朝陽さん…」




……いた…。




奥にある、子供用スペースで紙芝居の整理をしてた。



会いたかった朝陽さんが、目の前にいる…。



「…俺、来るなって言わなかったっけ」


「…言いました。でも…」




朝陽さんに伝えたいことがあって来たんです。



どうしても会って言いたかったことがあるんです。



泣きません。



涙は我慢するから…聞いて欲しい事があるんです…。



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