意地悪なキミに、スキをあげる。




一旦家にキャリーケースを置いて、前に借りてた本を持って図書館に行った。



…なんだか入るの緊張しちゃう…。




4日ぶりに来た東図書館。



寒いし、はやく中に入ろう…。



ウィーンといつものように自動ドアが開いて、いつもの本の匂いがした。



落ち着く匂い。



今日も勉強するスペースは満席で、東図書館と書かれたエプロンをしてる係員の人は忙しそうだった。



…でも。



朝陽さんが見当たりません…。



もしかして、休憩中とか?




ちょっと恥ずかしいけど、カウンターにいる係員さんに聞いてみます…。




「あの…っ、朝陽さんって今日…、いますか…?」


「もしかして、朝陽くんの彼女さん?」




優しそうな目のおばさんが、なぜかあたしのことを知ってました…。



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