意地悪なキミに、スキをあげる。
甘いんだか、変態なんだか




「どうしてあたしの名前…」


「朝陽くんがね、制服着たショートカットの俺の彼女が来たらスタッフルームに連れて来いって」




ふふふっと優しい笑いを浮かべながら。



なんか恥ずかしい。



“俺の彼女”って言われた…。



来るまで寒かったのに、一気に体がポカポカになった。



「でもまさか、朝陽くんの彼女さんが高校生だったなんてねぇ〜」


「あははは…」



なんか悪いことをしてるみたいです…。




それから、おばさんが案内してくれたスタッフルーム。



白い扉に、staff onlyと書かれてて。



あたし、スタッフでもないのにこの中に入っていいのかな…。



ノックした方がいい?



ていうか他に休憩中の係員さんとかいないのかな?



どうしたらいいのか考えていたら、ガチャッと扉が開いて、無理やり腕を引っ張られた。



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