君と過ごした100日間は。



「ごめん! 電話なんかしちゃって!」

『ううん、大丈夫だよ。 今、人あんまいないし』


そっか、よかった・・・。


「今日、先に帰ってごめんね」

『何言ってんのっ! 用事があったんならしょうがないじゃんっ! 芦川くんは悪くないよ!』

「そ、そうかな・・・?」

『うん! だから謝らなくていいからね・・・』


そっか、よかった・・・。


『もしかして、わざわざこれ言うために?』

「えっ、いや、まぁ・・・」

『優しいんだねっ、ありがと』

「あ・・・うん・・・」

『私、そろそろ帰るね! ばいばいっ、また明日!』


そう言い残して、雪菜は電話を切った。

なんか・・・ホッとした。

また明日からも、雪菜と帰れるかな。



なんて考えてる僕が、馬鹿みたいだなって思うのは、あと23時間後。
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