【俺様番外編】役者達の日常
張り切って電話をかけた事が恥ずかしくなる。



泣いてる声の彼女をほっとけるわけがない!!



「何かあった!?」

「いえ…。」

「話しくらいなら聞くよ?」

「………ヒロさん…。もぅヤダよぉ~…。」



本格的に泣き出してしまった彼女を電話ごしになぐさめた。



とにかく思い付くかぎりの励ましの言葉を探した。



「愛チャン、今どこ?」

「駅前の公衆トイレの中です…。」

「今から行く!!またかけるから!!」



仕事がなくてマジよかった。



俺は愛菜チャンが閉じこもってる公衆トイレまで走った。



トイレの前で愛チャンに電話をかけると、しばらくしてから彼女が赤い目で出て来た。



「どうした!?」

「見ないでください…。ってか何でここに来るんですか…。」

「何でだろ…。ほっとけなくて?」



『好きだから』って言いたかったのに、さすがにそんな雰囲気じゃない。



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