ニコイチ。
帰り道。
テストは午前中で終わり、多くの生徒が暇人と化す。初夏の太陽が、地球ごと照らしていく。
「ちょっと寄ってく?」
「だね。」
あのインターホンを鳴らした。俺達は、凪沙のお見舞いに来ている。
「おや、貴方達。」
例の執事さんが扉を開けた。
「あの、凪沙のお見舞いに来たんですけど…。」
「おやおや、わざわざどうも。ささ、お上がり下さい。」
まさか2日連続で早乙女邸に来るとは思ってもみなかった。
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