ニコイチ。
「もしもし。」
「ちょっと竜ちゃん。」
母からだった。
「何?」
「『何?』じゃないわよ。いつまで寄り道してんの!」
「お見舞いだって、お見舞い。」
「お見舞いとか言って、どうせゲーセンとか行ってるんでしょ?そういうのは自分のことがちゃんと出来てからにしなさい。」
母がそう言うと電話は切れてしまった。
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