大好きで大嫌い 《完》

*side shu

♡SIDE SHU♡



可愛い。


甘い声をあげる霞も。


頑張ってキスをする霞も。


俺のシャツを掴んでくる霞も。


全てが愛しい。


全て自分のものにしたい。


俺だけの霞にしたい。


霞の中に指を絡ませる。


それに反応して背中を反らす霞。


可愛い。


キスを止めるともっと欲しがってくる。


甘える霞。


やべえ。


もうマジで理性が。


俺は手を止め立ち上がって霞を持ち上げた。


いわゆるお姫様だっこかなんか。


それで俺の部屋に行き、ベッドの上まで運んだ。


「霞、愛してる。」


「私も、愁ちゃんの事愛してる。」


俺は霞の首元に舌を這わせ、次の瞬間強くキスをした。


「いっ、愁ちゃん?」


離すと霞の首には俺の付けた跡ある。


「虫除け。」


「虫?」


「うん、霞に寄る虫除け。」


「???」


ーーーーーーー


「い、痛い。」


「大丈夫か?」


「うん・・大丈夫・・・」


弱々しく笑う霞。


「ごめんな、
でも、優しくできる保証はできねー。」


「え、ちょっ。」


いたずらに笑う。


それから俺らは一つになった。


重なり合う体。


夜に響く甘い声。


全部が愛しい。


絶対離さない。


俺の可愛い霞。


ーーーーーーー


チュンチュン。


もう朝か。


俺はダルい体を少し起こす。


隣に寝る可愛い霞。


「良く頑張ったな。」


そっと優しく髪を撫でて頬にキスをした。

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