大好きで大嫌い 《完》
*side kasumi
♡SIDE KASUMI♡
「愁ちゃーん、待ってぇー」
「着いて来んな。」
小さい頃から私の事を突き放す愁。
いつでも一人でいて。
寂しがりや屋の私とはまるで正反対。
「愁ちゃん、大好き」
「触んな。バカ霞。」
冷たくあしらわれる。
「バカじゃないもん。うう・・」
すぐ泣く私。
「ごめん、言い過ぎた。
ごめんな、霞?」
ズルい。
そんな顔したら許すに決まってるじゃん。
昔はあんなに素直に好きって言えたのにな。
意地悪な所が嫌い。
でも、泣いている私を慰めてくれる優しい所が好き。
そんな思い出に浸っている私。
いつまで昔の思い出にしがみ付いてるんだろ?
昔はお兄ちゃんみたいな愁ちゃん。
でも、今は私の中でお兄ちゃん以上の存在。
愁ちゃんは私の事を妹としか思っていない。
今となっては口を聞いてくれない。
口は愚か目すら合わせてくれない。
考えているだけで気分が落ちた。
トボトボと家に帰る。
「ただいま・・」
「あ、霞ちゃん、おかえりー」
迎えてくれたのはお母さんじゃなくて玲子おばさんだった、愁ちゃんのお母さん。
「あ、玲子おばさん、どうしたんですか?」
「あ、霞?おかえり。今日久しぶりに玲子とご飯でもって思ってね。呼んだのよ。」
私のお母さんと玲子おばさんは昔高校が一緒で今でも近所に住んでいるから、仲がいい。
近所に住んでるのも関わらず私は愁ちゃんと全然会わない。
「コラ、愁。霞ちゃんが帰って来たわよ。挨拶しなさい。」
え、来てるの?
ドキドキが止まらない。
いつぶりだろ?
「あー、」
ダルそうな声で二階から降りてくる。
うわー。
やっぱ近くで見た方がかっこいい。
180cmちょっとある身長。
サラサラでストレートの茶髪。
女の子が恨むくらいのくっきりした二重。
スッと通った鼻筋。
小さい顔。
目にかかるかかからないかの前髪。
全部が完璧の愁ちゃん。
「ん。」
それだけ言いまた上へ上がって行った。
「愁!!もう、ごめんね霞ちゃん、あんなので。」
「いえ、全然気にしていませんから。」
頑張って笑顔
内心傷ついてる。
久しぶりに顔を合わせるのに素っ気ない。
何時ものことだけど、慣れないな・・・
私と愁ちゃんは小中高同じだけど、一回も学校で喋った事が無い。
学年が一個上だからって事もあるけど。
私が笑顔で手を振っても当然無視。
部屋に戻った私はベッドに寝っ転がる。
あー、何か泣けて来た。
寂しい。
次第にポロポロと涙がこぼれ出る。
「うっ・・・愁ちゃん・・好きだよ・・」
どうしようもないこの気持ち。
「愁ちゃーん、待ってぇー」
「着いて来んな。」
小さい頃から私の事を突き放す愁。
いつでも一人でいて。
寂しがりや屋の私とはまるで正反対。
「愁ちゃん、大好き」
「触んな。バカ霞。」
冷たくあしらわれる。
「バカじゃないもん。うう・・」
すぐ泣く私。
「ごめん、言い過ぎた。
ごめんな、霞?」
ズルい。
そんな顔したら許すに決まってるじゃん。
昔はあんなに素直に好きって言えたのにな。
意地悪な所が嫌い。
でも、泣いている私を慰めてくれる優しい所が好き。
そんな思い出に浸っている私。
いつまで昔の思い出にしがみ付いてるんだろ?
昔はお兄ちゃんみたいな愁ちゃん。
でも、今は私の中でお兄ちゃん以上の存在。
愁ちゃんは私の事を妹としか思っていない。
今となっては口を聞いてくれない。
口は愚か目すら合わせてくれない。
考えているだけで気分が落ちた。
トボトボと家に帰る。
「ただいま・・」
「あ、霞ちゃん、おかえりー」
迎えてくれたのはお母さんじゃなくて玲子おばさんだった、愁ちゃんのお母さん。
「あ、玲子おばさん、どうしたんですか?」
「あ、霞?おかえり。今日久しぶりに玲子とご飯でもって思ってね。呼んだのよ。」
私のお母さんと玲子おばさんは昔高校が一緒で今でも近所に住んでいるから、仲がいい。
近所に住んでるのも関わらず私は愁ちゃんと全然会わない。
「コラ、愁。霞ちゃんが帰って来たわよ。挨拶しなさい。」
え、来てるの?
ドキドキが止まらない。
いつぶりだろ?
「あー、」
ダルそうな声で二階から降りてくる。
うわー。
やっぱ近くで見た方がかっこいい。
180cmちょっとある身長。
サラサラでストレートの茶髪。
女の子が恨むくらいのくっきりした二重。
スッと通った鼻筋。
小さい顔。
目にかかるかかからないかの前髪。
全部が完璧の愁ちゃん。
「ん。」
それだけ言いまた上へ上がって行った。
「愁!!もう、ごめんね霞ちゃん、あんなので。」
「いえ、全然気にしていませんから。」
頑張って笑顔
内心傷ついてる。
久しぶりに顔を合わせるのに素っ気ない。
何時ものことだけど、慣れないな・・・
私と愁ちゃんは小中高同じだけど、一回も学校で喋った事が無い。
学年が一個上だからって事もあるけど。
私が笑顔で手を振っても当然無視。
部屋に戻った私はベッドに寝っ転がる。
あー、何か泣けて来た。
寂しい。
次第にポロポロと涙がこぼれ出る。
「うっ・・・愁ちゃん・・好きだよ・・」
どうしようもないこの気持ち。