大好きで大嫌い 《完》

*side kasumi

♡SIDE KASUMI♡



わかってた。


愁ちゃんが私の事のなんか好きじゃないって。


でもそんなの直接言って欲しかった。


あー、失恋だ。


涙が・・・止まらない・・


「う・・・うう・・」


頑張って声を殺して泣く。


「霞ちゃん?」


後ろから小林くんに声をかけられた。


「こ、小林くん・・・」


「どうしたの?」


「ちょっとね・・」


「良かったら僕話聞くよ?」


「え?」


「話、聞くから。
話して方が楽になるよ。」


私はとにかく楽になりたくて、


全部話していた。


ーーーー


「そっか、霞ちゃんの好きな人って有村先輩だったんだ。」


「うん・・でも、もういいんだ、
諦めるから・・」


「え? いいの?」


「うん。
なんか、ね?」


「じゃー、僕にもまだチャンスがあるって事、かな?」


ニコッと笑う小林くん。


「え・・。」


「お願い・・僕霞ちゃんの事本当に好きなんだ・・
だから、真剣に考えて欲しい。」


「あの・・でも・・」


「じゃ、僕はそれだから、」


行ってしまった・・


はー・・・なんか今日色々あるな・・

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