FACT!〜交わる赤〜
そしてパタパタと駆け足で横山と七原のいる部屋へ向かうと、勢いよく扉を開けた。
「千晴ちゃーん!!」
横山の顔は明らかにゆがんでおり、怪訝な顔をしていた。
「なんやねん…来んなや…」
「仕方ないでしょ!仕事なんやし!」
そう言う篠原という男は、長身に小顔のまさにモデル体型で、顔もまだ幼さを残した整った顔つきだった。
「あれっ?誰?」
篠原がキョトンとして、同じくキョトンとしている七原を指差す。
「あっ…!生活安全…じゃなくて、新しく捜査一課に移動になりました!七原大和です!」
七原が慌てて篠原に敬礼をする。