FACT！〜交わる赤〜

篠原がやっと見つけたくしゃくしゃの資料をニコニコしながら見せつけてくる。





「ま、とりあえず話そ。」



大森のその言葉で、七原も姿勢を正して、座る。



「えーとですね… 今回の依頼はぁ。」




篠原が気怠そうに、鞄から資料と取り出すと、目を細めながら凝視した。




「違法賭博取引？をしている湯田俊雄が所持していると思われる、取引で使った小切手が欲しいんですよー。」



大森が頷く。



「小切手があれば、確実に家宅捜索に踏み込めるんです。」



篠原がまたにっこり笑う。





そもそも篠原は、警察官なのだろうか？


それさえも分からずまた困惑する七原だが、今は横山の仕事内容を目に焼き付けることにした。




「…そうか。じゃあ。仕事開始っ〜♪」