FACT!〜交わる赤〜



「あ、あの…」




「んー?」





あの後すぐ大森が乗っている軽自動車に、乗せられた七原は、初対面の大森と、気まずい時間を堪えていた。




「どこに行くんですか…?」


「言っても分からんと思うわ。」





大森は、ハハッと明るく笑った。




それ以降、二人は一言も話さなかった。
< 9 / 25 >

この作品をシェア

pagetop